10月初めの真岡鐡道の公式サイトによれば、
「真岡鐵道(栃木県真岡市台町)では、観光列車「SLもおか」を牽引する蒸気機関車(SL)「C1266」号が、2023 年 11 月末を以て製造から 90 年(卒寿)を迎えることを記念し、複数の記念企画を予定しています。」と告知があり、どんな企画があるかと楽しみにしていた。
第一弾は「C1266 号に黒い煙室扉ハンドルを装着します。」ということで、現役時代の姿に戻すという企画。
いきなり随分マニアックな企画から始まった。
運悪くサ高住に入っている母の体調が悪くなり10月初めから緊急入院し、連日見舞いに行ってもその夜には病院から連絡が入る状態で遠出しずらい状況だったが、実施期間が2023 年 10 月 7 日(土) から 2024 年 3 月 17 日(日)までと長期だったので焦らず、母が一時退院後の10月19日に10月の真岡詣でをした。
実際に見て、確かに自分が現役時代に撮ったC12も全て黒い煙室扉ハンドルだし、留萌線で朝ドラのロケ撮影時のC12 66も黒色ハンドルだったからこれはこれで凝った企画だなとは思った。
11月になり、昨年は樹齢400年のイチョウに拘って毎週真岡詣でをしたがずいぶん落葉による空転遅延が多く後半はDE10が後補機として付くことが多かったことから今年の11月の運転はDE10補機付きであまりC12の奮闘ぶりは見られないだろうなと予想していてし、11月上旬には母の手術が予定されていたため真岡詣では暫く中断かなと思っていた。
そんな感じで11月3日からの連休前の木曜日の夜、連休に外出する気は毛頭なく夕食を済ませてノンビリとネットを見ている中で真岡鐡道のサイトを見ると10月27日付で
【11/3(金)~11/26(日)】C1266号製造90年記念企画 第2弾 SL・DL重連運転】と告知されているではありませんか
そうか重連か。落葉対策とイベントを兼ねたうまいこと考えたなと感心するも何度か撮ってるしなあと最初はあまり気にかけなかった、が、
重連運転時は、下り列車の下館への回送列車(回6100レ)は下館駅構内配線の都合上プッシュプルになる。
プッシュプルの先頭は重連時の前補機。ということはC12が回送の先頭だし、それはバック運転になると思い出した。
もともと、C12は昭和八年に簡易線用として開発された機関車だし、簡易線には転車台のような立派な設備はない場合が多く、片道はバック運転になるもの。
しかし、今時の観光列車であるSLは何処も正方向の運転であるから本来のC12の活躍姿を見られる唯一のチャンスがこの「重連運転時の回6100レ」になってる。
とうことで、さあ大変、明朝はバック運転撮影だ!しかも晴天だ!
バック運転なら10月唯一の真岡詣での際に気になっていた八木岡の屋敷森際の柿の木の下が晴天時ベストだということで
慌てて車中泊用にクルマ内のベッドを設営。徹夜走りの弾丸覚悟で自宅を出発したのは11月2日の23時近くだった。
ガソリンも補給してなかったので途中長野県内で最安値レベルの塩尻市内で満タン給油。
幸い国道は空いていて下仁田の道の駅で20分ほど仮眠の後高速道路へ。太田桐生からR50へ入って築西市中舘から下見しながら真岡へ北上。
時間に余裕ないので真岡駅は諦めて八木岡へ直行して到着したのは真岡駅での回6100レの入線間際の8時40分だった。
バック運転初日のせいかお立ち台の八木岡にしては少な目。柿木のある逆光側は私一人という状態。
撮影場所は力行前の汽笛を鳴らすところなので煙は鼻から期待せず。
やって来た逆C12は予想通り汽笛を吹いて通過してくれて弾丸した甲斐があったという満足感に浸った。
その後重連となる下り6001レを軽く撮影して引き上げた。
真岡鐡道 C1266号製造90年記念企画 撮影記(2 11月11日)
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