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2007年10月 8日 (月)

C56 44復活に寄せて(C12 208の息遣い)

昨日、10月7日に大井川鐵道のC56 44が復活した。
C56はC12をテンダー機関車へ設計変更して、長距離簡易線用としたもの。
そのため転車台の無い路線でも運転し易いように、テンダーは後方視界確保のために大きく切欠いてあるのが特徴だ。

正直な所、C56はあまり好きではない。私が、蒸機を撮り出した頃は「高原のポニー」とかで小海線のC56が持て囃されており、アンチC56になったようだ。

しかし、今回のC56 44復活には記念列車の撮影に出かけた。

そう、この機関車のボイラーはC12 208の物に載せ換えられているからだ。
ボイラーは機関車の心臓部だ。
有名なC62もD52のボイラーを流用したので改造機扱いで制式図がない。
だから、このC56 44にはC12 208が息づいている。
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C12 208は、高森線最後の貨物用蒸機として、昭和50年(1975年)3月の新幹線博多開業まで活躍。
その後、解体のため小倉工場へ回送されていた。
しかし、養老ランドが購入し園内に名鉄モ767と共に展示していたものだった。

現役末期のC12 208 1974年12月27日
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C12 208が、部品取り用として、養老ランドから大井川鐵道へ来たのは1994年。

写真は、大井川鐵道へ搬入直後のC12 208。
トラストトレインの仕業につくC12 164(共に日車製の後期形)との並びだ。
1994-3-26
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当初から状態の良いボイラーに大鐵幹部から資金(当時は1000万円と言われた)さえあればC56 44に載せたいという声は聞いていた。
個人的には、「国鉄現役最後のC12」しかも「九州最後の蒸機」だったからそのまま復活して欲しかったが、10年以上を経てようやくC56 44への載せ換えを実現することになった。

ボイラーの載せ換え工事は、2007年3月
その直前のC12 208の姿だ。既に殆どの機能部品は転用され「骸骨」と言われていた。
 2007-2-25撮影
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4月には整備途中のC56 44を見せてもらったが、デフの無い前から見る姿はC12そっくり。
九州の蒸機の特徴であるリンゲルマン煙濃度計の支柱もC12時代のまま残っており、なんか感傷的になってしまった。
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そして、C12 208は・・・・・
C56 44復活の日、ボイラー取り外し時に切断された運転台がそのままの状態でC56 44のボイラーを仮載せした状態で放置されていた。
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なんとか姿だけでも復元して展示してもらいたいものだ。

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コメント

夢民庵さん。
Blogを読んでいただき、ありがとうございます。
現役時代の姿を知るものにとってはショッキングな現在の姿でしょうね。
私も、藁縄で磨かれた現役時代を見ていましたし、
一度廃車解体を免れた幸運の持ち主だっただけに残念です。
これからも、大井川へ寄った時にはその変化を見届けたいと思います。

投稿: 十二/酒井 | 2008年1月15日 (火) 22時52分

C12 208は熊本、高森線での最後の現役姿を見届けました。
最近ふと思い出し検索し御サイトに辿り着きました。
小学生時代、毎日この機関車が来る時間を心躍らせながら待っていた自分には
かなり衝撃的な姿です。すっかり変り果て・・
でもいつの日かは対面に行こうと思っています。写真どうもありがとうございました。

投稿: 夢民庵 | 2008年1月12日 (土) 12時05分

こんばんわ、ふうらいぼさん。
後ろの機関車は元鐵連(その後、西武)のE18ですね。
大井川には時々妙な蒸機が来るので面白いですよ。

投稿: 十二/酒井 | 2007年10月19日 (金) 23時47分

まいどです♪
 哀れな骸を晒す一番下のカット
 C12の後ろの小さなのはなんでしょうか?
 そっちに気が行った私は多分かなり異端ですね(笑)

投稿: ふうらいぼ | 2007年10月17日 (水) 18時17分

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