フィルムスキャナの実力
7月になったので、月間ギャラリーを更新しました。
今月は、ネタ切れなので米国人でもないのにアメリカ独立記念日を祝って(?)20年以上前の米国ネタです。
今から考えれば、よくこんな所で撮ったなあという写真もあります。
私のHPは、公開だけが目的でなく、昔の写真をスキャンすることを自分のノルマとするためでもあり、今回も随分沢山のポジ/ネガをスキャンしました。
当時はデジカメは無く、海外出張へ趣味のカメラを何台も持って行くのも気が引けたのでカメラは1台だけ。
状況に応じて、コダクローム64(KR)とフジクローム400(RHP)を使い分けていました。
しかし、ストラスバーグ鉄道(ペンシルバニア州鉄道博物館に隣接する保存鉄道)を撮影に行った際に、とうとうやってしまいました。
天気が良く、フィルムをRHPからKRに替えて最初の1本の列車を撮り終わって見ると、感度設定はISO400のまま。当時のカメラはDXもなく自分で切り替えるのですが、忘れていました(T_T)
一瞬、頭の中は真っ白けになりました。
気を取り直し、カメラの感度を直して、予定を変更して(本当は乗る予定だった)次の列車を正規感度で撮ったのですが、これはショックでした。
今回、フィルムスキャンする際にダメ元でこのポジもスキャンしてみました。
スキャナのゲインを最大限に上げてスキャンした結果がこの写真です。
ISO64のKRをISO400で撮り、ノーマル現像してもなんと写真として蘇りました。
ダイナミックレンジの広いフィルムとスキャナのお陰。最近のデジタル技術の進歩に証なのでしょうか。
何か得した気分です。
失敗しても、いつか救済できる技術が生まれることを信じて原版は大切に保管することは大切だと実感しました。
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